鳥居が持つ3つの意味とは?起源はいつからか解説
神社といえば必ず入口に建てられている鳥居。
そもそも鳥居が建てられる意味とは?
神社の参拝で何気なく通っていて、ふと疑問に思うこともありますよね。
各神社によっても鳥居の見た目も少し異なり、個性が出ているようにも見えます。
二本の柱に横木を載せた日本の伝統的な建築物であり、いくつかの象徴的な意味があります。
この記事では鳥居の3つの意味と起源について解説します。
鳥居が持つ3つの意味とは?
鳥居は神社と神聖な境内への入口として、また神々への敬意や信仰を示す象徴的な存在として重要な役割を果たします。
神聖な境界の印と認識できる
「人間の世界」と「神聖な世界」の境界線の印を表すよ。
鳥居がなければ、どこから神様の神聖な場所かわからなくなります。
家には扉や門が必ずあるように、みだりに入ってはいけない場所が明示されるのです。
人への気持ちを正す
鳥居をくぐることで、参拝者は神社の境内に足を踏み入れ、神々に対して祈りや感謝を捧げることができます。
参拝時に鳥居を通るとき、気持ちが正されるような感覚になると思います。
人間にとって鳥居があることで、神様の居場所になる神社や存在に、尊敬と敬意を忘れさせないという役割があるのではないでしょうか。
地域や信仰の象徴
鳥居は地域の特定の神社や信仰の象徴としても機能します。
特定の神社の鳥居は、その神社の独自の歴史や信仰を表す要素を含む場合があります。
鳥居の起源はいつから?
鳥居の起源については、いろんな説があり由来に関しては明確に残っていません。
・岩に隠れた天照大神を呼び出す時の鳥がとまっていた木の原型説
・インドのトラーナが伝わった説
・中国の華表という門の説
天照大神が天岩屋戸に隠れた際、神々は戸を開けるために鳥を木にとまらせ、鳴かせたという伝承が基にあり。
このとき、鳥がとまっていた木が鳥居の原型だったという説があります。
古代インドには仏塔を囲む垣があり、その垣の門のことを「トラーナ」と呼んでいました。
この「トラーナ」が形や音が鳥居に似ていることからきたと言う説です。
最後は、華表という王城や陵墓の前に建てる門からの由来。
日本ではこの華表に「トリイ」という訓をつけて神社の鳥居に解釈していたと言う説があります。
鳥居は古代から存在していたと考えられていますが、具体的な起源の時期については正確な文献記録さえも残っていないため、謎のままです。