神社に犬連れで参拝してもいい?全国のOK・NG神社と守るべきマナー

愛犬と一緒に神社に参拝したいけれど、「犬連れでも大丈夫?」と不安に思ったことはありませんか?
実は全国には、ペット同伴を歓迎している神社もあれば、動物の立ち入りを禁止している神社もあります。
この記事では、犬連れで参拝できる全国の神社と、禁止されている神社の特徴、そして愛犬と気持ちよく参拝するためのマナーや注意点を詳しく解説します。
感じる方も多く、「神様は犬を嫌うのか?」といった疑問を持つ人も少なくありません。
愛犬とともに気持ちよく参拝するための準備として、ぜひ最後までチェックしてみてください。
・神様が犬を嫌うかどうかの考え方や背景
・犬連れで参拝可能な神社と禁止されている神社の違い
・犬連れで神社に行く際に確認すべきポイント
・参拝時に守るべきマナーや注意点
・犬連れがOKな神社とNGな神社
目次
犬連れで神社に行ってもいい?ダメ?

・神様は嫌うものなのか
・犬連れていく前に確認すべきこと
・参拝時の注意点やマナー
・抱いて参拝なら大丈夫なのか
以下で詳しく解説します。
神様は犬を嫌う?
「神様は犬を嫌う」という考えは、神様ごとや神社の由緒・眷属の性質などが関係します。
いくつかの神社では犬を祀っている神様や、狛犬といった犬に関係する神聖な存在も見受けられます。
ですが、すべての神社が動物に対して、寛容というわけではありません。
神社は神聖な場所であり、清浄さを重んじる文化があります。動物が「穢れ(けがれ)」の象徴とされることもあり、この考えに基づいて犬の立ち入りを制限している神社があるのです。
これは犬を嫌っているというよりも、伝統的な価値観や神域の保全を大切にしているからだと考えられます。
犬を連れて参拝する際は、神社ごとの方針を尊重する姿勢が求められます。
一律に「犬は嫌われている」と考えるのではなく、各神社の歴史や背景を理解した上で、配慮ある行動を心がけましょう。
犬を連れていく前に確認すること
神社へ行く前に、必ず確認しておきたいポイントは、犬を連れての参拝が許可されているか公式サイトで事前確認や問い合わせましょう。
神社ごとにルールが異なるため、現地でトラブルにならないように必須のポイントです。
次に確認しておきたいのが、参拝できる範囲です。
たとえば・・・
・「境内の外まではOK」
・「リード着用であればOK」
・「抱っこであれば境内も可」など。
細かいルールがある場合もあります。ルールを見落とすと、無意識にマナー違反をしてしまう可能性もあるため、公式サイトのQ&Aなどで参拝ルールを確認するのが確実です。
また、参拝の時間帯や混雑状況も事前に把握しておくと安心です。
犬にとっても人混みはストレスになりますし、静かな時間帯の方が周囲に迷惑をかけずに済みます。
朝早い時間帯や平日の参拝を選ぶことで、落ち着いた参拝が叶いやすくなります。
参拝時の注意点やマナー
神社での参拝中には、犬と一緒であることを十分に意識した行動が求められます。
最も重要なのは、他の参拝者への配慮です。
犬が好きな人ばかりではないため、リードは必ず短く持ち、すれ違う人との距離を意識しましょう。
境内では、犬がむやみに歩き回らないよう注意が必要です。
木や石像におしっこをかける、吠える、土を掘るなどの行為は、神社の神聖さを損ねるものと見なされることがあります。
場合によっては、抱っこで移動することも選択肢の一つです。
犬が落ち着かない様子であれば、無理に長時間滞在せず、早めに切り上げることも検討しましょう。
参拝はあくまで神聖な行為であるという前提を忘れず、静かで丁寧なふるまいを心がけることが大切です。
抱っこしながら参拝すれば大丈夫?
犬連れで神社を訪れる際、「抱っこしていれば問題ないだろう」と考える方も少なくありません。
実際、境内へのペットの立ち入りを原則禁止としている神社であっても、「抱っこであれば可」としているケースはありますが、それでも必ず事前に確認が必要です。
神社ごとの考え方には差があり、たとえ抱っこしていても動物の入場自体を一切認めない場所も存在します。
こうした方針は神社の宗教的な価値観や、他の参拝者への配慮によって定められているため、一般的な常識だけで判断するのは避けたほうが良いでしょう。
また、抱っこであっても犬が吠えたり暴れたりすれば、他の参拝者に不安や不快感を与えてしまう可能性があります。
そのような状況では、神社側から注意を受けることも考えられます。
犬の体調や気温、混雑状況などによっては抱っこが負担になることもあるため、無理は禁物です。
このように、「抱っこすれば大丈夫」と一概に決めつけるのではなく、訪れる神社のルールをきちんと確認した上で、周囲に配慮した行動を心がけることが大切です。
犬同伴OKな神社の特徴とは?見るべきポイント6つ

犬連れを許可する神社は、以下の6つ特徴や共通点があるように感じました。
・動物信仰と由緒
・ペット祈願がある
・公式サイトでペット同伴OKの記載
・境内の広さと環境
・地域性
・衛生・マナーのルールがある
以下で内容を見ていきましょう。
動物信仰・由緒
特徴の一つ目は、犬や狼など動物を神の使いや御神体として祀っている神社です。(例:三峯神社の狼、見付天神の霊犬伝説など)
犬や猫を神聖視する伝承がある場所は、ペットとの関係性が深く、受け入れ体制も整っている傾向にあります。
ペット祈願がある
2つ目は、「ペット健康祈願」や「ペット七五三」「ペット厄除け」などの神事が用意されている神社です。
ペット用のお守り・絵馬・お札などが授与されているところは、犬連れもOKだといえます。
公式にペット同伴を認めている
3つ目は、社務所や公式サイトで「ペット同伴OK」と明記されていることです。
マナーを守ればOKという暗黙の了解より、明確な案内がある場所の方が安心して参拝に行けます。
境内の広さ・環境
4つ目は、広くて自然が豊かな境内を持つ神社が多く、散歩を兼ねて訪れやすいことです。
舗装されていない道や階段があっても、比較的犬が歩きやすい環境が整っている場合は、犬の同伴が認められているかもしれませんので、問い合わせてみましょう。
地域とのつながり
5つ目は、地元住民がペット連れで訪れる文化が根づいており、神社側も柔軟に対応していることです。
地域のペットイベントや祈願祭などと連携していることもあれば、犬連れでも大丈夫な可能性が高いといえます。
衛生・マナーのルールがある
6つ目は、リード着用、排泄処理の持ち帰りなど、ペット連れ用のルールが設けられていることです。
一部の神社では「抱っこ必須」や「キャリーバッグ推奨」などの条件付きOKもあるので、事前に確認しておきましょう。
こうした特徴を知っておくと、新しい神社を訪れるときにも判断の材料になるでしょう。
犬連れでも参拝できる神社

全国の犬連れでも参拝可能とされる神社を集めてみました。
あくまで一部になりますので、気になる神社の公式サイトを確認してみましょう。
神社名 | 所在地(簡単な場所) | ペット同伴OKの理由 |
---|---|---|
須賀神社 | 東京都新宿区 | 境内の一部で犬の同伴が許可されており、ペット守も授与。 |
市谷亀岡八幡宮 | 東京都新宿区 | ペット祈願・七五三などペット向けの神事があり、犬連れ参拝者が多い。 |
武蔵御嶽神社 | 東京都青梅市 | 狛犬ではなくオオカミを祀っており、犬の健康祈願や一緒に参拝できるケーブルカーも完備。 |
愛宕神社 | 東京都港区 | 都心にありながら自然豊かで、ペット連れの参拝客を快く受け入れている。 |
伊奴寝子神社 | 神奈川県座間市 | 全国でも珍しいペットのための神社。ペット用のお守りなどあり。 |
花園神社(茨城) | 茨城県北茨城市 | 境内が広く自然が豊かで、犬連れでの散策・参拝が可能。 |
愛育神社 | 千葉県長生郡 | 日本初のペット専用神社。愛犬家のなかで人気がある。 |
座間神社 | 神奈川県座間市 | 境内にペット祈願の「伊奴寝子社」があり、ペット守も提供。 |
犬の宮・猫の宮 | 山形県高畠町 | 犬・猫を神として祀っており、ペット連れの参拝や供養が公式に認められている。 |
宮城縣護国神社 | 宮城県仙台市 | 境内の一部でペット同伴が認められており、イベント時などにペット祈願も実施。 |
見付天神 矢奈比賣神社 | 静岡県磐田市 | 霊犬「悉平太郎」伝説にちなみ、ペット祈願が受けられる。 |
次の章でペット同伴を禁止している神社を見いていきましょう。
犬連れを許可しない神社

参拝者のマナー違反増加や境内を清潔に保つため、ペット同伴が禁止された神社です。
神社名 | 所在地 | 禁止理由 | サイト記載ページ |
三峯神社 | 埼玉県秩父市 | 一部の参拝者のマナー違反により、信仰の場としての尊厳維持が困難になったため。 | 当神社内での禁止事項について | 三峯神社 |
霧島神宮 | 鹿児島県霧島市 | 境内での排泄物の放置や鳴き声などのマナー違反が増加したため。 | 特別拝観のお知らせ – 霧島神宮(下から6行目) |
春日大社 | 奈良県奈良市 | ペット参入禁止 | 基本情報 | 春日大社 |
水無瀬神宮 | 大阪府三島郡島本町 | 同上 | 水無瀬神宮 公式HP |
八百富神社 | 愛知県蒲郡市 | 境内でのトラブルが増加したため。(抱くかゲージに入れてならOK) | ご参拝時のお願い – 八百富神社 |
晴明神社 | 京都府京都市 | 境内の清浄を保つため、ペット同伴の参拝を遠慮するようお願いしている。 | ペット同伴の参拝について|晴明神社 |
明治神宮 | 東京都渋谷区 | 信仰上の理由から、盲導犬などを除き、動物の境内への立ち入りを禁止している。 | ご参拝の方へ|明治神宮(ご注意の3行目) |
伊勢神宮 | 三重県伊勢市 | 同上 | よくあるご質問|伊勢神宮 |
これらの神社では、参拝者のマナー違反や境内の清浄維持の観点から、ペット同伴の参拝が禁止されています。
すべての神社に関して紹介すると長くなるので、一部を上げました。
参拝の際は事前に公式サイトで確認しておきましょう。
まとめ
神社へ犬を連れて参拝する際は、事前確認とマナーが重要です。以下にポイントをまとめました。
- 神社は神聖な場所であり、動物=穢れとされる考え方もある
- すべての神社が犬連れOKではなく、神社ごとの方針を確認する必要がある
- 境内の一部のみOK、リード着用、抱っこ限定など、条件付きで許可されるケースもある
- 犬が吠える、排泄する、暴れるなどはトラブルの原因になりうる
- ペット祈願がある神社や動物信仰に由来する神社は比較的受け入れに前向き
- 明治神宮や伊勢神宮など、犬連れを禁止している神社も多数ある
- 公式サイトで犬連れ参拝の可否を必ず確認しよう
犬連れでも安心して参拝できるよう、ルールを守り、静かで丁寧なふるまいを心がけましょう。